【かぎ針で代用OK!】アフガン編み初心者のための「格子模様ポケットティッシュケース」の編み方

【かぎ針で代用OK!】アフガン編み初心者のための「格子模様ポケットティッシュケース」の編み方



今回は、かねてから気になっていた「アフガン編み(ターニシアン・クロッシェ)」に、ついに初挑戦しました!棒針編みとカギ針編みのいいとこ取りをしたようなこの編み方は、編み地に独特の表情があって、一度試してみたかったんです。


作品は、普段使いに便利なポケットティッシュケース。そして何より、専用のアフガン針を使わずに、手持ちの道具で代用して編めたことが大きなポイントです!私と同じように「針を買うのはちょっと…」と迷っていた方も、ぜひこの方法で一緒にアフガン編みの世界への一歩を踏み出してみましょう。




1.アフガン編みで編む、ポケットティッシュケースの魅力



初めてのアフガン編みで完成した、コットン糸のティッシュケースです。


アフガン編みが持つ独特な編み地の魅力


アフガン編みの最大の特徴は、編み地がしっかりとしていて、厚みがあること。編み地が伸びにくく、布地のような安定感があるため、ポーチやバッグ、そして今回のティッシュケースのような小物作りに最適です。

今回使用した「アフガン編みの表目(ターニシアン・ニット・ステッチ)」は、編み目がまるで織物のような美しい格子模様(チェック柄)になるのが魅力です。コットンの素朴な風合いと合わさって、ナチュラルで温かい仕上がりになりました。


作品のサイズ感と仕上がりについて


  • 模様: アフガン編みの表目(格子模様)
  • 仕上がり: 張りがあり、しっかりとした厚み。端は少し丸まる傾向があります。(アフガン編み特有の現象ですが、今回のケースのようにふち編みで解消できます!)
  • 用途: ポケットティッシュがぴったり収まる実用的なサイズ感です。

2.材料と道具:アフガン針なしで編む「裏技」


手つかずだった方へ!かぎ針で代用できる条件


アフガン編みは、一方向の編み目を針に休ませるため、通常は先端にストッパー(玉)がついた「アフガン針」が必要です。私も専用針を買うのをためらっていましたが、今回はこの方法で挑戦しました!


【代用テクニック】


目数が少ない小物(30目程度まで)であれば、柄(持ち手)の部分がない、普通のかぎ針の軸が一直線になっている部分に目数を休ませて編むことができます。柄がない分だけ、目数をキープできるわけです。


アフガン針の代用にかぎ針を使用


使用した糸の詳細(ナチュラルコットン)


今回は、編み目の表情が出やすいコットン糸をセレクトしました。コットンはサラリとしていて、年間通して使えるのが嬉しいですね。

使用した糸は、 Amazonで販売されている「横田(Yokota) DARUMA トラッドコットン」 です。非常に編みやすく、発色も良いのでおすすめです。



使用したコットン糸のラベル1


使用したコットン糸のラベル2


使用したコットン糸のラベル3


使用したコットン糸のラベル4


使用したコットン糸のラベル5


使用糸の購入はこちら

「横田(Yokota) DARUMA トラッドコットン」をAmazonでチェック

※Amazonのリンクです。


3.アフガン編み「格子模様ティッシュケース」作成工程


ステップ1:作り目と往き・戻り編みの基本

  • 作り目: 使用するポケットティッシュの横幅よりも少し余裕を持たせた長さ(今回は約32目)の鎖編みを編みます。
  • アフガン編み(往き): 鎖編みの裏山を拾いながら、アフガン編みの「目」を針に休ませます。
  • アフガン編み(戻り): 2目ずつ引き抜く通常の戻り編みで端まで編みます。

ステップ2:格子模様(引き上げ編み)で編み進める


今回は、クロバー株式会社様の「アフガン編みのチェック柄コースター」無料編み図(公式サイトはこちら)を参考に編み進めます。



【格子模様のポイント】

数段ごとに、往き編みの際、色を変えて引き上げ編みで編みます。これを繰り返すことで、表と裏が均等な布のような編み地になります。



この格子模様を、取り出し口まで(今回は格子模様2段分)編み進めます。


ステップ3:ティッシュ取り出し口の作り方


ティッシュの取り出し口は、編みながら作るのが一番簡単です。今回は、戻り編みの段で鎖編みを編むというユニークな方法をとりました。


1.戻り編みを編み始め、開けたい幅まで来たら、通常の目数分の鎖編みを編みます。

2.そのまま続けて、残りの目数を通常通り2目ずつ引き抜きながら戻り編みをします。


取り出し口部分の鎖編み

3.次の往き編みからは、この鎖編みの部分に、またアフガン編みの表目を編み込んでいきます。これで、穴が開きすぎず、強度を保ったまま取り出し口が完成します。


ステップ4:折りたたみと側面のとじ合わせ


ティッシュケースの全長が、格子模様が15個になるまで編み進め、編み終えたら


格子模様が5個分(折りたたむと約15段分)


1.編み地をポケットティッシュが入る形に折ります。


折りたたんだ編み地の状態


2.次に、編み地を中表にして、内側にくるポケットティッシュの取り出し部分のサイド側面を、引き抜き編みで閉じます。このとき、中表でとじることで、縫い代が内側に隠れて綺麗に仕上がります。




引き抜き編みで側面をとじ合わせる





ステップ5:最後の仕上げ「ふち編み」


両端の開いている部分に、細編み(こま編み)でふち編みをします。アフガン編みは端が丸まりやすい性質がありますが、細編みで一周することで、編み地の端がしっかりと落ち着き、美しい仕上がりになります。


細編みでふち編みをした後の端


4.初めてアフガン編みをやってみた感想とコツ


アフガン編みの印象まとめ


  • 編み方: 棒針編みで目を休ませる感覚と、かぎ針で引き抜く感覚が合体したような、非常にユニークな編み方でした。
  • 編み地: 予想以上にしっかりとした厚みと張りが出ます。コットン糸との相性も抜群で、まるで布地のような風合いが魅力的です。
  • 課題: 編み地の端が丸まりやすい傾向があるので、ふち編みやアイロンでしっかり形を整える工程が重要だと感じました。

初心者におすすめの基本情報サイト


アフガン編みの基本的な目の作り方や、往きと戻りの段の編み方を学ぶのに、以下のサイトがとても分かりやすかったので、もし興味が湧いたらぜひ参考にしてください。



5.まとめ:新しい編み方で広がるハンドメイドの世界


「アフガン編みは専用の道具が必要だから…」と尻込みしていた私ですが、まさか手持ちのかぎ針で挑戦できるとは思いませんでした。今回のティッシュケースのような小さな小物から始めるのが、新しい編み方を習得する一番の近道かもしれません。

しっかりした編み地は実用性も高く、ポーチや鍋敷きなど、応用できる作品の幅も広がりそうです。新しい編み方を知ることで、またハンドメイドの楽しさがぐんと広がりました!

ぜひ皆さんも、この「かぎ針代用」の裏技を使って、アフガン編みに挑戦してみてくださいね。